今日は東京で、住宅設備のショールームに行ってきました!

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数社回る予定でしたが、疲れて1社だけ~~~
住宅設備の多くは造作というか自作の予定ですが、お風呂だけはメンテナンスや防水仕舞いの関係でメーカー製のユニットバスを採用する予定です。







さて、本題です。

前回のコラム「これからの日本の住宅」で、将来の選択肢を残しておくことが大事ですよ、との前振りだけしてましたが、今回はその話になります。

その答えを考えるため、タイトルにもある「家は一生の買い物か?」です。





まず、お金の話を抜きに考えると、ライフスタイルは齢を重ねるごとに変わっていくものですから一生の買い物にしてはいけないもの、と思います。
一生の買い物としてしまうと、全ライフスタイルに対応する平凡な立地平凡な3LDKとなり、思春期の子供がいる期間以外はオーバースペックとなります。



そのオーバースペックの家を入手するため、長期のローンを組むということは、自ら将来の選択肢をなくしていることだとは思いませんか?


余裕で返済できるなら全額現金か、短期のローンで済むはずです。余裕で返済できないから月々の支払額が少ない長期にするんですが、この少ない返済額、で日々の家計がいっぱいいっぱいの場合、このローンの返済期間中は基本的にライフスタイルを変えることは許されない期間となります。
具体的には、職業を変えたり田舎や逆に都会に引っ越したりすることは許されない期間ということです。


で、ここで問いかけです。
ローンが終わったころ何歳ですか?
その年齢は、第二の人生をはじめる知力体力が残っている年齢ですか?

YESなら、あなたには人生の選択肢が残っているということですが、NOなら・・・





そりゃあ金さえあればな!ということですが、ここでこのグラフを見てください。

住宅の価格構成

材料費、施工費、間接経費がだいたい1/3ずつ。これが日本の住宅の一般的な価格構成です。
建売の場合は間接経費が少なく、注文住宅は多い傾向にあります。

んで、この灰色の部分は住んだ瞬間に吹っ飛ぶのです!!




こだわって建てた有名メーカー製の注文住宅を庶民の建売と一緒にするな!!

と怒られそうですが、中古住宅の値段というか相場は、
・立地
・面積
・築年数

以外の要素はほとんど加味されません。
むしろ、建売ビルダーは売れる住宅を建てるため、立地に関しては注文住宅よりよい場合も多く、また万人受けする間取りなので相場なりの値段ならまあまあ売れています。一方、建てた値段を基準に値付けしているんだろうなと思われる元注文住宅はいつまでも売れ残っている傾向を感じます。注文住宅を建てたときの施主のこだわりも「なにこれだっさ!」の一声で一蹴だったり、ね。



家が売れない、ということは人生の選択肢がない、ということです。
一生の買い物、ということは人生の選択肢などいらない、と宣言しているということです。







さて、ここでやっと本題、セルフビルドの出口戦略のお話です。

こだわりのセルフビルド、といえども我々庶民は一生の買い物としてはいけないと思うんです。
むしろ、この立地でこの広さならいくらで売れる?を徹底的に調査して、それよりも低額でつくるというのがセルフビルドの出口戦略です。



つまり、売ったら次の住まいの資金にできることが重要です。
人間、生きているうちは何らかの住まいが必要ですからね。



ここで注意すべきことがあります。

立地と施工費です。

特に立地は、0円でも買い手がいないところはたくさんあります。
具体的には、管理体制が崩壊している別荘地、とかね。


電気とガスは多少奥地でもなんとかなる場合も多いですが、水道は別!
自前で整備すると、下手すると数千万円かかったり、別荘地などではそもそも自治体の管轄ではなく、管理組合に掛け合ってくださいとお金があっても解決しないこともあるとか。
まあ、そういうところがセルフビルドに適した土地だったりもするんですが・・・

もう一度いいます。
家が売れない、ということは人生の選択肢がない、ということです。


次に、施工費です。
上のグラフのオレンジの部分、セルフビルドでは軽視されがちだと思うのですが、果たしてそうでしょうか?
施工者、つまりご自身の人件費もちゃんと考えましょう。




ぶっちゃけ、あなたの今の年収はいくらですか?
その年収を手放してセルフビルドなんかはじめると、人生の選択肢を狭めることになりかねません。


お仕事に満足していてそれなりに収入がある方は、セルフビルドより立地のいいマンションか建売を住処とするのがいいと思います。
築浅の中古はおススメ。
狙い目は、あまりこだわりが強すぎない築浅の元注文住宅
新築プレミアムと言われる高値が取れ、買った値段と売る時の値段の差が小さく、また見えないところも高仕様だったり、ね。


リストラにあったり、定年とかでいやおうなしに無職になったときなんかはセルフビルドの大チャンスです!

どうせ無職なんだから、オレンジの施工費は0円と考えられます。

売れる値段から青の材料費を引いたお金がプラスなら、貯金をした!と同じことになります。それどころか、施工の技術が身につけば、次の職も決まりやすいかも?




長くなりましたので、まとめます。

将来の選択肢を残すセルフビルドの出口戦略、とは、
・家は一生の買い物ではない(としてはいけない)
・売れる立地を選ぶ
・売れる値段以上のお金をかけない

です。


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