ちょっと更新サボってました。
今は珍しくデスクワークしています。


スライド1

こんな資料作ってるんです。

セルフビルドに興味あり!やってみたい!という人に動機を聞くと、圧倒的に多いのはこの2つです。
・DIYだと安くできるから
・DIYだと自分好みにできるから

では、本当にDIYだと安くできるのでしょうか?
ワタシが建てた港の家の事例で考えてみます。
延べ床面積約30坪の木造2階建て。一般的な建売住宅と変わらない規模ですね。
外構はまだ手付かずなので、いわゆる建物本体のコストです。
IMG_6162


材料費の総額は、およそ1,100万円です。
廃材等は使用していないのですべて新調です。

途中古民家1号の再生などブランクもありますが、ぶっ通しで作業したと仮定すれば設計開始から約2年間かかっています。その間、別の仕事で年収500万稼げたとすれば、自分の人件費は1,000万。

つまり、建物本体で2,100万円です。

一方、同規模の住宅を建売を買うかローコスト系ハウスメーカーの標準仕様そのままで建てれば、総額1,000万で収まると思います。
安さだけを追求するならば、全然お話にならないことがよくわかると思います。

一方、こんな見方もできます。
港の家は、強風地域で大空間を確保するために建物全体で構造を検討し、模型を使った破壊実験なども行っています。また、港の塩害対策では瀬戸内地方の伝統工法で作成した焼杉を使い、さらには水切りなどの外装の金属はSUS304(いわゆるステンレス)にしています。さらには高潮対策もあり、基礎はダブル筋で高さも一般的な住宅より300ミリかさ上げするなどの特別仕様です。同様の仕様で大手ハウスメーカー数社に相談したら、ひと声5,000万以上を視野に、と言われました。ローコストメーカーに相談したら「対応不可」とのお返事。

注文住宅を建てる工務店やハウスメーカーには、それぞれ「標準仕様」というものが存在し、そこから自分好みへ変更するとオプション扱いとなり、途端に値段が跳ね上がる。
「自分好み」とは、何も自分のわがままだとは限りません。港の家の塩害対策のように立地による制約条件で選択せざるを得ないオプションだってたくさんあるはずです。
近所で建築工事が始まり、CMでよく見る〇〇ハウスというのぼりがかかったのでCMで見るような家が建つのかな~と思っていたら、足場が外されたらイメージが違っていたことってありませんか?ない袖は振れませんからオプション無限に付けられるはずもなく「落としどころ」で発注する仕様が確定した結果です。

これを基準に考えたら、半額程度に安く建てられた!と言うこともできますね。
セルフビルドの利点は、「自分好みの家を安く建てられる」ということでしょうか?
ちょっと夢を壊しちゃった??

ただひとつコストに関して言えることは、
自分でやった工程は自分でメンテナンスできるようになるため、
維持管理コストは確実に下がる、ということです。
家を建てる初期費用ばかりに目が行きがちですが、本来住居費というものはライフサイクルコストで検討するもの。生涯収入の配分こそ重要です。

ちなみに、実際にセルフビルドをやってみた人に動機を聞くと、安くでも自分好みでもなく、
「自分でやってみたかった」が圧倒的です。自分もそうです。
その結果出来上がった家というハードウェアは、その付随物でしかなかったりしますw

でもこれは完工したから言えることで、
セルフビルドに踏み切れない一番の不安は

「途中で収拾がつかなくなったらどうしよう」

ではないでしょうか?

途中で、
「やっぱり技術的に自分には無理」
「想定外にお金がかかり、資金が底をついて工事が続けられない」
とならないか?とは誰もが思うでしょう。


そんな不安を解消し、自分でやってみたい工程のみピックアップできる仕組みを友人の建築家などと検討中です。セルフビルドやハーフビルドに興味のある方、まずは伊豆地区での対応となりますが、気軽にご相談いただけたらと思います。

セルフビルドアドバイザー 杉山
sugiyama.heda@gmail.com




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