東京です。
ワクチン3回目翌日。
ちょっと熱っぽい感じ。寝てます。

さて、前回は勤めていた会社を退職し、「好きなことで」「持続可能なカタチ」を強く意識するようになったところまで話しました。

持続可能なカタチ、って脱炭素とか環境がどうのとと言う前に、自分が貧困にならないことです。貧困になると他人のことや、ましてや環境のことなんて考えていられませんからね。
ワタクシの考える貧困とは、お金がないことではなく将来の選択肢がほとんどない状態を指します。

ペアローン組んで都心のタワマン買ったパワーカップルとか貧困の極みです。彼らにはローン試算表の「前提条件」で示された人生以外の選択肢はありません。仕事や生き方を変えたくても変えた次の瞬間デフォルトになるからです。若い人は長期ローンとか将来の選択肢を縛るものさえなければ我々おっさんに比べてお金がなくても貧困ではないと思います。星野鉄郎の未来に嫉妬するお金持ちヤーヤボールの話を思い出します。

将来の選択肢を残す有効な施策のひとつは、自分が住む家にお金をかけすぎないことだと思います。自宅は唯一お金を生まない不動産です。ローン組まなくたって手元資金が減れば採れる選択肢は減ります。

賃貸派、持家派の論争も不毛です。
収入のあるうちはその時のライフスタイルに合った賃貸、なくなったら小さな持家が生涯コストは最小にできます。もしコスト度外視でいいならお好きにどうぞとしか言いようがないし。

会社勤めの利点は生涯収入がある程度予測できることです。だから生涯収入先取りペアローンとかも組めるのです。先取りですから、将来の選択肢も既に(ローン試算表通りでよいと)選んでしまっている。だから選択肢がほとんど残っていないんです。
自営業などで今後の収入が読めない場合は特に、住宅の生涯コストを強く意識する必要があると思います。

前置きが長くなりました。
ちょうど会社を退職したタイミングが収入がなくなった時です。なので今後の住についての生涯コストを抑えるべく小さな家を建てることにしました。
IMG_4033
その「小さな家」が港の家です。


DIYで家を建てる。
セルフビルドする。

もちろん、これまでブログや雑誌の取材でお答えしているように、大工系DIYerの集大成として「やってみたかった、挑戦してみたかった」が一番の理由であることに変わりはありません。
しかし、このような背景がなければ実際に行動に移すことはなかったと思います。

DIYすると安く建つの?
とは自然の疑問というか興味のあることだと思いますが、それ「だけ」が動機でセルフビルドすることはおすすめできません。

生きていくだけでもお金がかかります。完全セルフビルド!となると自分の膨大な時間をかけなければなりません。当然、建てている間は無収入です。年収一千万の人が5年かかったらその家は材料費プラス五千万です。しかも5年のブランクの後にまた年収一千万の仕事につけるかというとかなり厳しいと思います。

ほとんどの事例紹介が材料費だけの紹介です。
そこだけを見て「安く」と考えるのは早計です。セルフビルドの利点は、自分に丁度いい規模と仕様、デザインで建てられることであり、安く建つわけではありません。安くすればそれだけ耐用年数も下がりメンテや建て替えでかえって生涯コストが上昇します。

収入はないが時間はある
好むか好まざるかは別として、そう言う状況に自分が置かれた時には、確かに安く建ちますw
セルフビルドしたい人には転職や定年直後(の無収入時)に工期の短い小ぶりな平家をおすすめしていますが、そういう背景からです。

さて、
自分が貧困にならないために、の手段として「コストミニマムな住居」を手に入れましたが、平たく言えば生涯支出を最適配分し節約したに過ぎません。
言うなれば延命措置、時間稼ぎのようなものです。持続可能なカタチとは言えません。なぜなら、いつかは尽きるから。

やはり根本的な解決には、持続可能な収入を得ることが必要です。港の家を建てている終盤、そのことを強く意識するようになりました。

次回は、
持続可能な収入をどうするか?
もちろん好きなコトだけやって
のお話をしたいと思います。

今日はここまで!


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