私たちの家は、セルフビルドで建てました。
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セルフビルドとは、文字通り自分でトンカチとノコギリを持って建てるコトです。設計も自身で行っています。

オマエ建築士なの?と聞かれますが、100平米2階建までの自宅の設計に資格は要りません。(条例で制限ある場合あり)

これは、建築基準法でいう4号建物の特例をフル活用しています。もちろん、煩雑な建築確認が必要ないだけで法令に適合しない家を建てていいということではないので悪しからず。
あくまで手続きが無資格個人の手に負える範疇、ってだけです。

これが、2025年4月に建築基準法が改正され、2階建の家は手続きの簡略化の特例がなくなります。設計から全部自分でやってみよう!は新3号建物に分類される平家に限られるそうです。

建築費の高騰や、セルフビルドまでも狭き門となると今後新築のマイホームというのは一部の富裕層向けの贅沢品ということになってくるのかな?と少し寂しい限りです。

まあ、人口減少で空き家だらけの日本は素晴らしいリノベーションのベース素材がそこらじゅうに転がってるということですから、新築は趣味の贅沢品になる流れは必然かもですね。

それを象徴するように、ローコスト住宅を得意としているタマホームや飯田ホールディングスの決算が苦境で、高級路線のダイワハウスや積水ハウスの決算は好調です。もちろん、注文住宅建設事業から他の事業へ主力を移している側面が大きいですが、これは注目の動向です。

ローコスト系住宅建設会社は、高級系の見積に撃沈した層の受け皿でした。いわゆるそこそこの年収、そこそこの生活水準の中流層向けです。
でも、コストプッシュ型の値上げは、最大の特徴である「安価」を破壊してしまったのです。

さらに、特に若年層において持ち家より積極的に賃貸を選ぶ層が増加しています。
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マイホーム取得の主力層である30代〜40代に賃貸派が多いのが特徴です。

しかも、賃貸派は年々増加しています。


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以前は、マイホームが買えないから仕方なく賃貸という人が多かった気がしますが、近年では積極的に賃貸を選ぶ層が増えている気がします。

私は賃貸の供給側、つまり大家ですが、大家は住宅についてほぼ全てのリスクを受け負っています。その対価で家賃を頂いているわけですが、持ち家か賃貸か?という議論の本質は、住宅におけるリスクを自分で受けるかコスト(家賃)を払って回避するか、の違いです。

住宅のリスクとは、主なものでも
 維持管理リスク
  修繕、固定資産税、火災保険等
 資産価値下落リスク
 隣人ガチャ
 ライフスタイルの変化(離婚などを含む)
など、中にはお金で解決が難しいものも含まれます。リスクをコストで解決できる積極的賃貸派の思考はとても合理的です。

しかし、なんといっても自由度が高いのは持ち家。豊かさは合理的判断だけでは得ることができません。全リスクを受け入れて自由を手にする判断も良いと思います。

これからのマイホームは、単に住宅ローン返済が家賃より安いといった短絡的な思考ではなく、より総合的に判断されて取得されていくのでしょう。

全体のパイが人口減少で減る中、その総合的判断とは何か?をきちんと考える住宅が今後伸びていくと思うこの頃です。

今日はここまで!



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