物価高のニュースを頻繁に見るようになったのは3年前の2022年ごろからでしょうか?
調べてみると、インフレ率は
2022年 2.3%
2023年 3.1%
2024年 2.5%
だそうです。
いずれも前年比ですから、複利ということになります。
プラスの複利は資産形成で強い味方になりますが、マイナスの複利は逆に強い脅威です。せっかくお金を貯めても、あれよあれよと無価値化していきます。
現役世代の収入や公的年金は、ある程度インフレに追随しますが、貯金や退職金はあるけど収入は少ない世帯は物凄いダメージを受けます。
退職直後、貯金と退職金で3000万円ほどある家庭は珍しくありませんが、仮にインフレ率が3%とすればその価値は毎年100万円近く減っているのです。
金利3%の借金の利子を払っているのと同じです。
金利3%の借金をしても、それ以上のリターンがある資産を買っていればプラスですが、インフレによる価値の目減りは単に減っているだけ、リターンはゼロです。
インフレによるダメージは、実際にお金を使ったり、通帳の数字が減っているわけではないので、ダメージの自覚症状がないのも怖いのです。タンス預金の100万円は、30年後も100万円です。額面は減っていません。
しかしインフレ時代では、物価は3%複利で30年後には2.4倍、お金の価値はその逆数0.4倍、つまり今の40%です。
ペットボトルの飲料が500円
ガソリン1L 650円
ラーメン2400円
iPhoneが50万円
地方都市の庭付き一戸建てが1億円
の世界です。
私たちは、既にその世界線を見ています。アメリカの平均年収は800〜1000万円。日本の2.5倍ほどですが、物価も2.5倍。つまりお金の価値は40%。日本の年収300万円ほどの家庭と生活レベルは同じぐらいです。
年収があるうちはいいですが、年収が少なく貯金で暮らすとなると、、、
アメリカに旅行してみましょう。手持ちのカネの価値が40%の世界観をイヤでも実感しますよ。
老後2000万円不足問題(2019年)は、2019年の貨幣価値で毎月5万円の不足を25年間貯金で賄う試算ですから、インフレを加味すると4〜5000万円不足問題です。
数年前、新潟の銀行が100年前(大正4年)に募集した100年定期預金が満期となり払い出されたとのニュースがありました。
当時を調べると、旧東京市の土地の平均坪単価は50円ほどなので、100坪の土地が5000円ほどで買えました。
当時の初任給が10円ほどなので、当時の感覚の坪単価50円とは初任給の5倍ですから坪単価100〜150万円ほどでしょうか。
それほど今の感覚と変わらない感じです。
この100年前の5000円を、タンス預金、100年定期預金、土地購入、S&P500の4パターンで今どうなっているか比較してみました。
タンス預金 5000円(額面通り)
100年定期預金 165万円(330倍)
世田谷の土地100坪 2億円(4万倍)
S&P500 15億円(円換算、30万倍)
なお、大正4年と今の物価水準は初任給で比較すると約2万倍。
土地とS&P500はプラスですが、タンス預金と定期預金は散々です。
165万円じゃあ、世田谷の土地1坪買えません。
S&P500の100年間の間には、株価が90%も下落した1927年の世界大恐慌も含んでいます。
もちろん、自身の老後時代に90%下落を喰らったら死んじゃいますが、少なくともタンス預金や金利がインフレ率を下回る銀行の定期預金はアリエナイということです。
インフレ時代、老後資金を守る「定期預金」は、インフレ率以上の期待リターンのあるものを自身でリスクを評価して選ぶことが必須であると実感した次第です。
今日はここまで!

ご注意
投資はあくまで自己責任です。
この記事はカミさん教育用であり、投資を煽るものではありません。
・・・
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2022年 2.3%
2023年 3.1%
2024年 2.5%
だそうです。
いずれも前年比ですから、複利ということになります。
プラスの複利は資産形成で強い味方になりますが、マイナスの複利は逆に強い脅威です。せっかくお金を貯めても、あれよあれよと無価値化していきます。
現役世代の収入や公的年金は、ある程度インフレに追随しますが、貯金や退職金はあるけど収入は少ない世帯は物凄いダメージを受けます。
退職直後、貯金と退職金で3000万円ほどある家庭は珍しくありませんが、仮にインフレ率が3%とすればその価値は毎年100万円近く減っているのです。
金利3%の借金の利子を払っているのと同じです。
金利3%の借金をしても、それ以上のリターンがある資産を買っていればプラスですが、インフレによる価値の目減りは単に減っているだけ、リターンはゼロです。
インフレによるダメージは、実際にお金を使ったり、通帳の数字が減っているわけではないので、ダメージの自覚症状がないのも怖いのです。タンス預金の100万円は、30年後も100万円です。額面は減っていません。
しかしインフレ時代では、物価は3%複利で30年後には2.4倍、お金の価値はその逆数0.4倍、つまり今の40%です。
ペットボトルの飲料が500円
ガソリン1L 650円
ラーメン2400円
iPhoneが50万円
地方都市の庭付き一戸建てが1億円
の世界です。
私たちは、既にその世界線を見ています。アメリカの平均年収は800〜1000万円。日本の2.5倍ほどですが、物価も2.5倍。つまりお金の価値は40%。日本の年収300万円ほどの家庭と生活レベルは同じぐらいです。
年収があるうちはいいですが、年収が少なく貯金で暮らすとなると、、、
アメリカに旅行してみましょう。手持ちのカネの価値が40%の世界観をイヤでも実感しますよ。
老後2000万円不足問題(2019年)は、2019年の貨幣価値で毎月5万円の不足を25年間貯金で賄う試算ですから、インフレを加味すると4〜5000万円不足問題です。
数年前、新潟の銀行が100年前(大正4年)に募集した100年定期預金が満期となり払い出されたとのニュースがありました。
当時を調べると、旧東京市の土地の平均坪単価は50円ほどなので、100坪の土地が5000円ほどで買えました。
当時の初任給が10円ほどなので、当時の感覚の坪単価50円とは初任給の5倍ですから坪単価100〜150万円ほどでしょうか。
それほど今の感覚と変わらない感じです。
この100年前の5000円を、タンス預金、100年定期預金、土地購入、S&P500の4パターンで今どうなっているか比較してみました。
タンス預金 5000円(額面通り)
100年定期預金 165万円(330倍)
世田谷の土地100坪 2億円(4万倍)
S&P500 15億円(円換算、30万倍)
なお、大正4年と今の物価水準は初任給で比較すると約2万倍。
土地とS&P500はプラスですが、タンス預金と定期預金は散々です。
165万円じゃあ、世田谷の土地1坪買えません。
S&P500の100年間の間には、株価が90%も下落した1927年の世界大恐慌も含んでいます。
もちろん、自身の老後時代に90%下落を喰らったら死んじゃいますが、少なくともタンス預金や金利がインフレ率を下回る銀行の定期預金はアリエナイということです。
インフレ時代、老後資金を守る「定期預金」は、インフレ率以上の期待リターンのあるものを自身でリスクを評価して選ぶことが必須であると実感した次第です。
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