昨今、すごく繁盛していた店(特に飲食店)が急に潰れていた、なんて感じませんか?
調べてみると、コロナ禍の2020年を超える勢いで2023年から確かに急増しているようです。

タピオカ屋やからあげ屋はブームが去っただけ、というのもありますが、
流行にはあまり左右されないだろうというお店も潰れたりしているのが特徴のようです。

感覚的にはいわゆる「街中華」が減ったなという感想です。
後継者不足かな?と思いきや、若大将が切り盛りしていたお店も消えています。
私も大家をしていますので、入居者さんのお店が潰れたら大変!ということで色々調べてみました。
その結果、一言でいうと、
【満席貧乏】味や接客は優秀だけど、経営は素人
という職人気質の店が潰れる店の特徴として浮かんできました。
誤解を恐れずに言うと、「おもうまい店」です。
具体的には、売上がインフレに追随していない、コロナ融資の返済負担を考えていないことが挙げられます。

※急遽入居者に向けて作ったパンフレットの一部です
いつも満席に近い繁盛店は、稼働率(回転率)の向上余地がありません。
また、客席もぱんぱんなことが多く、客席数も増やせません。
増やしたところで、サービスの低下を招き回らないでしょう。
客から見える「よい店」は料理とサービスだけ(内装とかはサービスの一部)です。経営手腕は見えません。
これまでゼツミョーなバランスで偶然成立していたのか?
それとも狙ってコントロールしてバランスさせていたのか?
前者と後者には経営手腕に天と地の差がありますよね。
借入金の返済全額をまるまる経費にして、税務調査で丸ごとやられる店も多いとか。
いやいやそんなど素人いねえだろ?って思った人はセーフです。
指摘されてはじめて「えっ???」って店主も多いらしい。
(当たり前ですが、経費計上できるのは利子だけです)
当然、コロナ融資のようなイレギュラーの融資を返済するためにはコロナ禍以前の業績に戻るだけではなく、それ以上に利益を上げなければ黒字倒産します。
2020年比10%近くインフレとなっていますが、10%のインフレを放置しても利益が10%減るだけと思っている人も多いらしい。
以下の例を見てください。

ちょっと見ずらいですが、この例では決算は課税所得600万→460万で前年比23%減なれど黒字ですが家計は赤字転落しています。
個人事業主の課税所得(税務上の利益)は生活費を拠出する前なので、給料を払った後の残りである法人の利益減とは違い家計に直結しているんですよね。
感覚的でもいいからこのあたりの数字が頭に入っていないと、たちまち家計は火の車です。
常に満席に近い人気繁盛店は、料理やサービスは問題ないはずですからここ(変動費や固定費)を変えると別の問題が浮上することになりかねません。課題は売上向上になってくるはずです。
先に、稼働率(回転数)や客席数はゼツミョーなバランスを崩す可能性があり触りにくいという話をしましたので、残る策は「客単価」の向上です。
客単価を変える(つまり値上げする)ことに抵抗を感じる店主は多いです。
しかし店を愛する顧客からしてみれば、値上げよりも店がなくなるほうが悲しいはず。
あ、ここでひとつ前提が増えましたね。
あなたのお店は、
・愛されているから繁盛しているのか?
・コスパがいいから繁盛しているのか?
を見極める必要があるということです。
単にコスパがいいから繁盛している店は、主たる価値提供が「安さ」ですから値上げしたとたんに客離れします。(住宅業界ですが、〇マホームや〇田ホールディングスがいい例かと)
コスパよし、は大企業の戦略です。
その大企業でさえ、〇コイチのように苦戦することもあるのですから、愛される店づくりは何はともあれ重要だなと再認識した今日この頃です。
今日はここまで!
追記
もしあなたの愛する店が値上げしていても、暖かく受け入れてください。
今まで通り通いたかったら、ご自身の収入を上げて下さい。
食糧とエネルギーを輸入に頼る日本では、いずれ世界基準の物価になることは不可避です。
私たちが値上げを受け入れず、生活費を削って耐えている店が全部潰れたら、高い外資チェーンだけがあるディストピアになっちゃいますよ!
・・・
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調べてみると、コロナ禍の2020年を超える勢いで2023年から確かに急増しているようです。

タピオカ屋やからあげ屋はブームが去っただけ、というのもありますが、
流行にはあまり左右されないだろうというお店も潰れたりしているのが特徴のようです。

感覚的にはいわゆる「街中華」が減ったなという感想です。
後継者不足かな?と思いきや、若大将が切り盛りしていたお店も消えています。
私も大家をしていますので、入居者さんのお店が潰れたら大変!ということで色々調べてみました。
その結果、一言でいうと、
【満席貧乏】味や接客は優秀だけど、経営は素人
という職人気質の店が潰れる店の特徴として浮かんできました。
誤解を恐れずに言うと、「おもうまい店」です。
具体的には、売上がインフレに追随していない、コロナ融資の返済負担を考えていないことが挙げられます。

※急遽入居者に向けて作ったパンフレットの一部です
いつも満席に近い繁盛店は、稼働率(回転率)の向上余地がありません。
また、客席もぱんぱんなことが多く、客席数も増やせません。
増やしたところで、サービスの低下を招き回らないでしょう。
客から見える「よい店」は料理とサービスだけ(内装とかはサービスの一部)です。経営手腕は見えません。
これまでゼツミョーなバランスで偶然成立していたのか?
それとも狙ってコントロールしてバランスさせていたのか?
前者と後者には経営手腕に天と地の差がありますよね。
借入金の返済全額をまるまる経費にして、税務調査で丸ごとやられる店も多いとか。
いやいやそんなど素人いねえだろ?って思った人はセーフです。
指摘されてはじめて「えっ???」って店主も多いらしい。
(当たり前ですが、経費計上できるのは利子だけです)
当然、コロナ融資のようなイレギュラーの融資を返済するためにはコロナ禍以前の業績に戻るだけではなく、それ以上に利益を上げなければ黒字倒産します。
2020年比10%近くインフレとなっていますが、10%のインフレを放置しても利益が10%減るだけと思っている人も多いらしい。
以下の例を見てください。

ちょっと見ずらいですが、この例では決算は課税所得600万→460万で前年比23%減なれど黒字ですが家計は赤字転落しています。
個人事業主の課税所得(税務上の利益)は生活費を拠出する前なので、給料を払った後の残りである法人の利益減とは違い家計に直結しているんですよね。
感覚的でもいいからこのあたりの数字が頭に入っていないと、たちまち家計は火の車です。
常に満席に近い人気繁盛店は、料理やサービスは問題ないはずですからここ(変動費や固定費)を変えると別の問題が浮上することになりかねません。課題は売上向上になってくるはずです。
先に、稼働率(回転数)や客席数はゼツミョーなバランスを崩す可能性があり触りにくいという話をしましたので、残る策は「客単価」の向上です。
客単価を変える(つまり値上げする)ことに抵抗を感じる店主は多いです。
しかし店を愛する顧客からしてみれば、値上げよりも店がなくなるほうが悲しいはず。
あ、ここでひとつ前提が増えましたね。
あなたのお店は、
・愛されているから繁盛しているのか?
・コスパがいいから繁盛しているのか?
を見極める必要があるということです。
単にコスパがいいから繁盛している店は、主たる価値提供が「安さ」ですから値上げしたとたんに客離れします。(住宅業界ですが、〇マホームや〇田ホールディングスがいい例かと)
コスパよし、は大企業の戦略です。
その大企業でさえ、〇コイチのように苦戦することもあるのですから、愛される店づくりは何はともあれ重要だなと再認識した今日この頃です。
今日はここまで!
追記
もしあなたの愛する店が値上げしていても、暖かく受け入れてください。
今まで通り通いたかったら、ご自身の収入を上げて下さい。
食糧とエネルギーを輸入に頼る日本では、いずれ世界基準の物価になることは不可避です。
私たちが値上げを受け入れず、生活費を削って耐えている店が全部潰れたら、高い外資チェーンだけがあるディストピアになっちゃいますよ!
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