一部の界隈で、グレートリセットについて話題になることがあります。
でも、このグレートリセットって何だ?って理解している人は少ない印象です。

AIにグレートリセットとは?と聞いてみると、
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社会や経済のシステムを一度リセットし、より良いものに再構築することを目指す考え方
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だそうです。
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現状の社会システムや格差拡大に不満を持つ人たちの間では、これまでの特権階級が凋落して俺たちの時代が来る!と肯定的に捉えられているみたいです。

でも、それって本当??って思いませんか?
「より良いもの」って、誰にとってでしょう?
そりゃあ、再構築を仕組んだ人たちにとってですよね。
で、その再構築を仕組む人たちって、皆さんが特権階級だと思ってる人たちではないですか??

さて、ワタクシが仕組む側ではないことがわかったところで、ワタクシにできることはその対策だけです。
私は、もうグレートリセットの渦中にいると思っています。

具体的に今日本で起こっていること、それはインフレです。
過去の歴史を調べると、グレートリセットはインフレが引き金になることが多いみたいです。

インフレの本質は、現物やサービスに対する通貨価値の下落です。
コメをはじめ様々なモノの値段が上がっていますが、それは通貨価値の下落が現象として顕在化しただけです。

2000円のコメを、1000円出して売ってくれ!と言っても買えませんよね。
でも、例えば、現金2000円の価値が5年前の1000円相当(2分の1)になったのに、5年前と同じ価格で買えないことに理解が追い付いていません。みんな激おこぷんぷんです。

この例の世界線では、現在のコメの価値は現金の価値の逆数、1分の2、つまり2倍です。
4000円出さないと、コメは買えないわけです。

海外では、インフレは常に起こっている日常なので大多数の人は今1000円で売られているものは来年1000円では買えないことを感覚的に理解しています。しかし、30年以上デフレが続いてきた日本人の大多数が、この簡単な算数を理解できません。庶民だけでなく、大企業の経営者でさえ、経済学としては理解していても感覚的に理解している人は少ない印象です。
理解している人が大多数なら、そもそもコストプッシュインフレなんて起こりません。

あれ?なんか今まで通りじゃ苦しいぞ??おかしいな???
で、やっと価格改定。
これがコストプッシュインフレです。



話をグレートリセットに戻します。

グレートリセットが起きると、多かれ少なかれゲームチェンジが起こります。
変化に対応できない企業が潰れ、新しい経営者に入れ替わります。
変化に対応できた企業のみ生き残れます。

しかし、自身が変化に気づいても、自社のモノやサービスを買ってくれる人たちは変化に気づいていません。値上げはんた~い!ってデモまで起こってます。

結局、付加価値を上げて、高い値段でも買ってくれるモノやサービスを提供する企業だけが生き残ります。これが、「より良いものに再構築」の本質です。
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賃貸住宅だってそうです。
ただ家賃を上げたって、入居者に出ていかれるだけです。
リフォームやサービスの向上などで、よりよいものを提供する努力がこれまで以上に必要になってきます。
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(古い間取りをイマドキの大きなLDKにリフォーム中)

ここで、もうひとつの側面にも目を配る必要があります。
世の中、高付加価値の高価格品を求める人ばかりではありません。
「品質はソコソコでいいから、とにかく安くしてくれよ」という側面です。
こちらのほうが圧倒的に多数派だと思います。

でも、こっちの側面に目を向けられるのは、悲しいかな大企業だけなんです。

価格を下げれば、数が売れるのは誰だってわかっています。
賃貸住宅や民泊なら稼働率の向上に直結します。
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でも、②の薄利多売ゾーンはジリ貧の道。一度選んだら軌道修正は難しい修羅の道です。
目指すべきは③の高付加価値。

大企業だって、作れば売れるなんていう時代はとっくに終わっていることを理解しています。
また、大企業の叡智をフル稼働して他社より1円でも安く提供したものでも「高くて買えない」と言われたらどうなるでしょうか?
そう、これが今の日本で起こっていることです。

家計を黒字にするには、収入を増やすか、支出を減らすかの二択しかありません。
でも、この「支出を減らす」がインフレにより限界に近づいています。
すでに限界を突破しているのかもしれません。

必然的に世の中は、「収入を増やす」ことへと動いています。
具体的には、
・副業の解禁(自分のビジネスを立ち上げる)
・リタイア年齢の引き上げ(低賃金でも長期間働くことで生涯収入を補填)
です。

あれ?賃上げは??の声が聞こえてきそうですが、
確かに企業が欲しい人材に関しては賃上げがなされていますが、
一方で企業は黒字にも関わらず大量のリストラ、早期退職勧告が中小大企業問わず執行されています。
新入社員に高い初任給を提示する一方、中高年の待遇は悪化しています。
退職金も年々減っています。

ご多分に漏れず、ワタクシも早期退職組です。
会社員としての生涯収入は1億以上減りました。
さらに、厚生年金の減額まで含めれば、1億2千万ぐらい減りました。

そう、従業員に支払われる賃金の総額は増えていないのです。
というか、増やせないのです。
今の給与水準でやっと利益が出る生産性の低さ、世間の購買力が低く自社が提供するモノやサービスの値上げのしにくさが原因です。順調に利益を上げている企業は輸出産業が中心です。内需のみの企業はどこも苦しい印象です。

そう考えると、
・副業
・リタイア年齢の引き上げ
以外に、個人で打てる収入を増やす根本的な策はないのです。

2025年現在、副業、つまり自分のビジネスを持つことの重要性に気づいた人は救いがあります。会社員として基礎的な生計を維持しつつチャレンジするというズルい技が使えるから。
自分でビジネスを立ち上げる時、足を引っ張る一番の固定費は自身の生活費。副業ならば、長期でコツコツやれば低リスクで育つビジネスにも挑戦できます。

しかし、皆が気づいて誰も彼も副業!なんて時代になれば、低リスクで育つビジネスなんて既に大御所がいて入り込む余地はなくなっているでしょう。

YouTuberも、10年前は今より圧倒的に参入障壁は低かったんです。ただ海鮮丼食って言いたいこと言うチャンネルが登録者100万人かあ、推定月収数百万円以上。
よし!って今同じことやっても再現性は限りなくゼロですw

でも、今から10年後には、何でアイツこんな簡単なことで稼いでるんだ?って言われるものがたくさんあるはずです。

私の運営する民泊も、コロナ禍明け直後の3年前は開業さえすればソコソコいけました。
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でも今は、、、大抵の人は怪しい情報商材屋に搾取されるだけです。
ゲストは、レビューの平均点より、レビューの数の方を信頼します。ゼロからスタートする新規参入は年々厳しくなっています。今から海鮮丼食うだけのYoutubeチャンネル立ち上げても誰にも見られないのと一緒です。


グレートリセットは、都市伝説などではなく、
既に進行しているものです。ご用心。


今日はここまで!





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